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ニィタの日記

アニメ、漫画、ボードゲームなど。Twitter:@niita0119

プリティーリズム・レインボーライブ 第1話、第2話

プリティーリズム・レインボーライブ 第1話「私はなる!店長にな~る!」

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「プリズムの輝きだあ!」

「夢がやって来た!」

あらすじ:中学2年生の「彩瀬なる」は、学校の課題の職業体験のため、ショップ「プリズムストーン」の中学生店長の採用試験を受ける。試験の一環として苦手な「プリズムショー」をすることになるなるだったが、不思議な少女の声に従い、音楽に身を任せると、自分でも予想していなかったほどに上手く踊ることができた。さらに、その声の少女がプリズムショーに乱入、史上1人しか成し遂げていないはずの「4連続ジャンプ」を飛ぶ。その様子を見た、何かを知るプリズムストーンのオーナーは、なるを店長として採用するのだった。

記念すべきRL第1話。第1話だけあって世界観と主人公(の一人)である彩瀬なるの紹介に大きくリソースを割いているお話。しかし、過度に説明的にならないよう話としての面白さや、セールスポイントであるダンスへの盛り上げにも重点を置き、メインキャラクターも全員登場させる、と様々なことをこなした上で完成度の高い、実に良い「第1話」だと思います。まあこれは自分が最後まで見ているから贔屓目で見ているところもありますが。

また、2週目以降としては、最終話とリンクしている点が多いのもポイントです。りんねちゃんが「Gift」をハミングするところから始まるもんだから、いきなりね、涙腺にね……。

ひとまず、ハピなる店長なるちゃんのキャラ立てという面から見ていきます。話の前半では、プリズムショーについてや自分のことについて、かなり頻繁に店長のナレーションが入ってきます。やや説明的すぎるきらいもありますが、第1話の世界観説明だから仕方ない面もあるでしょう。面接がはじまって、ストーリーが動き出したくらいからはナレーションも減って自然な流れになります。

前述のナレーションだけでなく、画と会話での情報として、家族は両親ともに健在で関係も良好、家庭はわりと裕福そうであること、学校では目立つポジションにいるわけではないが浮いているということもないこと(学級委員でクラスの中心的存在のあん、一匹狼ないととの対比)、楽天的で夢見がちな性格、そして「音が色として見える」という能力などについて、重点的に書かれています。

店長のキャラ立てについて、今回見て気づいたのは、店長の音楽が色になって見える能力が、店長を2度救っているし、コウジとりんねとの縁のきっかけになっているということ。RLのメイン6人が音楽に関して共感覚的な能力を持っている(なるは色、あんは味、いとは熱、わかなは風、おとはは香り、べるは愛)という設定は割りと死に設定で、実際後半はあんまり触れられないし、そもそもそこまで重要な設定ではないんじゃないのと思っていたんですが、見直してみて、序盤の物語のひっかかりというかドライブをかけるポイントになっているのではと思ったわけです。まず、店長がいとちゃんに怒られてヘコんでるところでコウジの歌を聞いて、それを共感覚で「プリズムの輝き」と表現したことでラブリンが生まれて、ラブリンのおかげでショーの衣装が用意できた。そして、ショーが始まったあと、「音をよく聞いて」というりんねちゃんのアドバイスを受けて、音を色に変えて考えたことでダンスを踊れた。共感覚の能力のおかげで中学生店長の試験にパスでき、さらにそんな店長にとってのラッキーのきっかけになった「コウジ」と「りんね」が店長にとって重要な存在になっていくという伏線というか予告になっているのでは、ということ。こういうものを、口で説明するのではなく、ストーリーの構造のなかでやっている(まあ深読みかもしれないけど)のが巧みだ。

要するに、自分の能力による成功体験という、人間にとって根本的に気持ち良いものをあんまり強調はせずにさらりと描いて、それを目玉であるダンスシーンにつなげている。店長の成功の積み重ねがダンスにつながることによって、ダンスが価値あるものだという風に盛り上げていく。

ただ、この能力をきっかけに知り合えたコウジとりんねは、ふたりとも物語のなかで店長と最終的には別れている(コウジはいとちゃんと付き合うことになり、りんねちゃんはプリズムワールドに帰る)というのも示唆的。例えば50話のプリズムの輝きが失われた状態で、何回無様に転んでも立ち上がって踊ったように、上手く踊る能力ではなく、踊りを通してなにかを伝える、成し遂げることが重視されるように、この1話だけでなく、シリーズを通して見れば、能力はあくまできっかけにすぎないから、それ以上のものを探さなくてはいけない、というテーマを読むこともできるかもしれない。それなら、いわば超能力である共感覚の設定がフェードアウトしていったのも納得できる。能力を持っているから彼女たちが主人公なのではなく、それ以上の何かを見つけようとしたから主人公なんだよ、と。

それと、店長の性格を見せる演出のなかで面白いなと思ったのは、面接の描写。べる様と店長の、面接官であるオーナーとクーの同じ問いに対する受け答えがきれいな対比になっている。完璧な答えを返し続けるべる様に対して、夢見がちでこいつ大丈夫かみたいな感じの店長。メインでキャラ立てさせたい店長だけでなく、べる様も、二人を同時に効果的にキャラ立てさせている。ついでに言えば、この時点のべる様は、自分の個性を出したべる様ではなく、絵に描いたような、非現実的なほどの優等生(中学生で4言語話者……)として振る舞っていたころのべる様であって、これも伝説的な24話~25話の挫折の伏線にもなっている。

そして、2周目だからこそわかるのが、第1話と最終話の対比。物語当初の店長は、明るくポジティブで、最終話でもそう変わってないようにも見えるが、この時点のポジティブさはただ単に人生経験がなくて辛い思いをしたことないからっていうフワフワして危なっかしいところもあるポジティブな感じだと思う(やたら踊る影絵)。これに対する最終話の店長はいろいろなことを、本当にいろいろなことを乗り越えてきた、悲しくてもポジティブな、強い人になれていたと思う。これは少し後だけど、ヒロ様にしてもらった元気づけを、ヒロ様にしてあげるという対比もきれい。

それと、本当にすごい最終話とのリンクといえば、面接で夢を聞かれて、「プリズムストーンの店長になること」と答えたら、「じゃあ面接受かったらそこで夢は終わりなの!?」とキレ気味にモモガッパに詰問されるところ。そもそも店長はショップの店長だけでなく、いろんな夢を言ってるし、前の晩は「ディアクラウンのようなお店の店長になりたい」って言ってたのに面接の時は「このお店の店長になることです!」って言ってるし。嘘ではないんだけど、軽いのだよ。これを受けて、最終話では「ディアクラウン」の方の店長になるが、1年かけて成長した店長の夢は、当然そこで「終わってない」。ほんとスゲーな。1話と最終話でここまできれいにつながってるとは。

まとめれば、細かいことは気にせず、とにかくまずは店長のキャラを立て、後半入ってからはダンスに向けて成功を積み重ねて盛り上げていって、そして高品質CGダンスをぶつける、という、これまでプリリズで培ってきたダンスの力をフルに生かした構成だと思う。ダンスの余韻を残したまま、次も見たいと思わせる。

その他の小ネタ 

  • やっぱり店長の声すげー
  • ピコック先生「今度はどこへ行くのじゃ?」りんねちゃんは既にいろんな所を旅してるんだな
  • 店長の部屋ほんと散らかってんな
  • 第一声が「†クロスレインボー†」の†クロス†さん
  • OPのボーイミーツガールにすでにジュネ様を見て泣くりんねという伏線というか予告というか
  • 店長んちの猫(ブルー)存在忘れてた
  • 裕福だよな店長んち
  • 騎士と姫。ぽえむさんの絵本
  • 店長の最寄り駅「虹立駅」は旧国立駅がモチーフ
  • 中2なんだよな店長
  • 大人っぽいレディになる店長。最終話……
  • いとちゃんはただ話しかけただけではまともな反応をする
  • 「夢がやって来た!」というセリフだけでGiftを思い出して泣く。夢がどんな姿で~
  • おとちゃん!!!!!
  • やっぱりべる様声違うwww
  • 1話だとハピレよりベルロの方がキャラ立ってるな
  • 心はでっかい太平洋!
  • なんでもかわいくデコっちゃう。エナジャイズするのが店長
  • べる様、店長は暇つぶしとは言ってるけど、面接での受け答えでディアクラウン=ジュネを超えたいという野心がちょっと見える。まあこの時点では自分から思っているのではなく仁に言われてるのだろうけど。
  • ライブに反応するいとちゃん
  • 第1話は成功体験から、というのはADやキンプリでも踏襲されてる。初回から失敗してたみあ様というかDMFはやはり異端。

プリティーリズム・レインボーライブ 第2話「あんにお任せ!ポップンスイーツ」

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「スイーツはあんにお任せ!」

あらすじ:晴れてプリズムストーンの店長をすることになったなるだったが、店長業初日からオーナーに、「今日中に店で出す新作スイーツを作れ」という難題を突きつけられてしまう。一方、なるのクラスメイトの福原あんは、趣味のスイーツ作りをやめさせたがる、せんべい屋の父親に嫌気が差していた。ふとしたことから家を飛び出したあんは、プリズムストーンにたどり着き、なるのスイーツ作りを手伝ううちに、プリズムストーンのスイーツ担当としてスカウトされる。スイーツ作りもプリズムショーも大好きなあんは喜んでスカウトに乗るのだった。

1話に相当パワーを使ってしまったので2話は抑えめで。

店長に続き、あんちゃんの紹介回と言えるお話です。プリズムショーも踊れなかった店長とは違い、わりとなんでもこなせる優等生タイプのあんは、能力不足ではなく、家族との関係の部分で葛藤させてドラマを作っています。その割には解決が対話ではなく、スマショの機能(ポップンは家ではしまっておけばいい)で済ませてしまうのがトリッキー。これは家族関係の軽視ではなく、むしろそういうものは1話だけでは描ききれないという判断なのだと思います。福原父は半ばステレオタイプなツンデレ頑固オヤジで、他の親世代キャラとの因縁もないので、描写にそこまで割かなくてもなあと個人的には思うんですが、いろんな親がいて、いろんな家庭があるんだよということを描写して世界に広がりを持たせるという意味では必要なキャラなのかなとも思います。一番親らしい親って感じもしますし。

その他の小ネタ

  • ギターに変身する生物(?)を「不思議」で済ませる店長
  • 店長が初めてデコったのが父にもらったギター。いい家族だ
  • 1話で本名呼びをしたのに続いていとちゃんのストーンを触ってしまう店長。後から見ると的確にいとちゃんの逆鱗に触れてる
  • そしてまたコウジの音楽に慰められるという反復。まだ顔も見せてないがコウジ登場への伏線と盛り上げ
  • 「スイーツ食べるぞ!」で孵化するポプン
  • スマホにメモする現代っ子な店長
  • クーさんいい人。いい大人
  • 店長とあんちゃんは「あなたは同じクラスの」っていうレベルの仲だったんだな
  • ケーキ奉行あん
  • 幸せの青い鳥、ポップン
  • 食べ物屋に生き物は飼えないという常識を大人がちゃんと言う
  • ペアとも同士は引かれ合う。もともと同じ生物だしな
  • べそかきながら作ったっておいしくならない。ハッピーじゃなきゃ
  • スイーツ作りは主にあんがやるが、最後に仕上げるのはデコるのが得意な店長。これであんに丸投げしているのではなく役割分担しているという印象になる
  • 店長とあんちゃんの身長差わりとすごい。店長なかなかちんちくりん。
  • ペアともはスマショの中に入れられるという設定は忘れてた

プリティーリズム・レインボーライブ全話感想

あけましておめでとうございます。

思い立ったが吉日、唐突ですが「プリティーリズム・レインボーライブ」(以下RL)の全話感想を始めたいと思います。

いつかRLは2週目を見なければと思っていましたし、ちょうどレンタルでキングゲイナーを見終わり(これもそのうちなんか書きたい)、次に何を見ようかと思っていたところに、キンプリの続編、「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」が6月公開ということで、今からレンタルでRLを週2話見続ければだいたい公開のころにはRLを全部見れるな、というざっくりとした目算の上での企画です。調整しつつ、週に1回、1記事につき2話書いていきたいと思います。

そもそもブログを数か月に1回しか更新できない人間がそんなことできるのかとも自分で思いますが、文章を書く練習、なにかをやり続ける練習、そして本当に少しながらでもいいので、プリリズとキンプリになんらかの貢献をしたい!ということでやります。

レンタルは嫌でも返さなくちゃいけないし、返したらついでに借りるものだから、これなら自分でも続けられる。やはり天才だよ、俺は!(Gレコ)

とにかく、キリよく1月1日ですし、なにかを始めるには絶好の機会。これから早速1&2話を見て、ひょっとした日付が変わってるかもしれませんが、すぐ感想をあげたいと思います。暖かく見守っていてください。まあそもそも見てる人がいればですけども。

半年放置とハピプリ

月一ペースで書きたいと言いながら半年以上放置するというね。仕方ないね。

とりあえずここ数年、自分の頭のなかでグルグル回っている「プリティーリズムシリーズの『プリズムの輝き』と、スティール・ボール・ランの『重力』は同じものだ!」っていう電波文章は同じ電波を受信できる人には伝わるレベルで文章化してここにお載せしたいね。受信してくれるのかなと心配もしてますからね。

そんでなんかこんな状態でも1日に10件くらいのアクセスがあるんですけど周回ロボットなんですかね?生身の方なんですかね?生身の方だと申し訳ない感じしますね?いやロボットでも申し訳ないですね?公共の電波にね?こんな電波デブリをね?

とりあえず、既に書いていたストックのなかでなんとか文章の形をしてるものとして、「ハピネスチャージプリキュア!」の断片的な感想を置いておきます。

リアルタイム視聴時は「あそこをああすればもっと……」みたいな箇所がたくさんあったし、結局「いまいち」とか言ってるんですが、今にして思うとそれはむしろかなりハマっていたということでは?と思いました(重言)。

 

「じゃあ、女の中では一番か!?」
せいじの善き肉食系男子って感じのセリフは良かった。これなら惚れるな、みたいな。それだけに、ひめの恋は勘違いじゃない方が面白かった。というかめぐみの神に対する感情の方がよっぽど恋に恋する吊り橋効果の勘違いに見えるんだよねー。めぐみの恋が悪いって意味じゃなく、アレがいいならひめのだっていいでしょって意味で。勘違いから始まる恋もある。

めぐみはせいじのことを「家族のように」思っている。せいじはめぐみのことを「家族と同じくらい大切に」思っている、という微妙な言葉遣いの違いに恋愛関係の行き違いを感じる。めぐみにとってせいじは幼馴染であり、すでに家族のようなものだけど、せいじにとってめぐみは恋愛対象であり、家族になりたいと思っている。ココのぞをはじめ、これまでのプリキュアの恋愛関係はロマンチックな感じが優先されてたけど、せいめぐの関係は男子目線もあり、地に足ついてるというか、生々しさを感じる。母親はトラック運転手だし。

ひめ→せいじ→めぐみ→神→ミラージュ←ファントム
という六角関係というか恋の一方通行は面白そうだったのだがひめが脱落?というか門前払いされてしまった。

せいじの描写が丁寧だからこそせいじが出そうなのに全然でない回が結構あることに違和感を覚える。アンラブリーとか出たんだし男が戦ってもよかったんじゃないかな。それか一般人でもできることがある設定にするとか。
めぐみ、ひめ、ゆうゆう、いおな、せいじ、神、くらいはなんかしら出る必然性のある設定与えて(神の力で必殺技出すとか)毎回出るレギュラーでよかったのでは。5gogoはこれ以上のレギュラーキャラで回してたんだし。9人。

ハワイ回みたいなのを劇場版で見たかった。

ハピネスチャージプリキュア 全体を通して
恋愛、ダンス、十周年、世界のプリキュアといろんな要素が入ったシリーズだったが、結局どれも中途半端になってしまった印象。
ひめ→せいじ→めぐみ→神の四角関係は面白くなりそうな気がしたが即否定されてしまった。ひめせい回よかったのに……。ニチアサだから恋愛のごたごたは忌避されたのだろうか?5のココとのぞみはわりとそれ以上に問題な恋愛だった気もするが。博愛と恋愛の違いを描いたという見方もあったらしいがいまいち私には分からなかった。
世界のプリキュアも結局まともに話に絡んだのはハワイ組だけだった。そもそもあまりにステレオタイプで昨今のPCとかを考えると使いづらそうだったしなあ。ハワイはそんなにステレオタイプじゃなかったのがそれを示してる気がする。
神はクズであること自体は面白いのだけど、それが糾弾されないどころかミラージュと幸せになって別惑星に逃げるのがちょっと。神の優柔不断さとかが幻影帝国の煽りとかじゃなくまともに問題になっていたらむしろ面白かったんじゃないか。
ダンスをダメージのある必殺技にするのはどうかと思った。浄化技、昇天技とかもまああったけど、戦いの道具にするっていうのがひっかかった。
愛を押し付けるプリキュアという評があったと思うけど、確かにそう感じたかもしれない。プリキュアシリーズは大抵そうかもしれないが、なんか特に。
全体としてはいまいちに感じたが、ひめせい回、VSミラージュ回はシリーズ通してもかなり好き。

真・女神転生4のゲストデザイン悪魔について

典型的な三日坊主をやってしまいました。前回の記事から3か月。

まあ、1か月に1回は書くくらいのペースでやっていきたいと思います。理想は低く。

 

プリパラ日記からまただいぶ毛色が変わりますが、真・女神転生4FINALをやっておりました。なかなか良かったです。真・女神転生4の続編のようなものですが、真4で不満が多かった部分を的確にブラッシュアップしているような印象です。FINALの感想は、まだ絆ルートでクリアしただけなので、皆殺しルートもクリアしてから書こうと思いますので(いつになるかわかりませんぐぁ)、今回は周回遅れで真4の方について語りたいと思います。

真4では、5人のクリエーター(以下敬称略で)が外部からゲストデザインということで悪魔デザインを作成していました。『牙狼』の雨宮慶太や、様々な特撮番組などにデザインを提供している韮沢靖など5人とも確かな技術を持っているクリエーターさんです。しかし、自分の狭い観測範囲でしかありますが、不評なものもありました。実際自分もこれはメガテンとしてはどうかなというものもありました。しかし、デザインとしての面白さでいえば良いものばかりだと思いますし、メガテンの表現の可能性を広げることができると思うので、ゲストデザインという試みは続けてほしいと感じました。

というわけでゲストデザイン悪魔について、デザイン自体やその悪魔の伝承、ストーリ上での役割などを含めて軽く語っていきたいと思います。デザイン裏話的なものは『真・女神転生4公式設定画集』を参考にしています。

 

ミノタウロス:王道のデザイン。牛の鼻がドクロの眼窩になってることや、牛の前足が腕に接続してるところがさりげなく上手い。

ナパイア:ピクシーに代わる再序盤妖精。サイケで毒々しい色使いと、全体的に球形の多いデザインは面白いしかわいい。顔はよく見るとバタ臭いけどまあ。ナパイアの伝承は一切関係なく、坂口安吾の『木々の精、谷の精』がイメージソースらしい。FINALだときらりんボイス

デュラハン:おそらく「問題作」の一つ。首なし騎士を首が動くタイプのアクションフィギュアみたいな球形のジョイントで表現しているアイディアは面白いが、メガテンの世界観にあってたかは微妙。個人的にはそれよりも馬に乗っていないのが気になる。騎乗というのは伝承的には大きい要素なので。あと、これはデザイナーさんの責任ではないんだが、登場シーンで突然男がこの女性タイプの悪魔になるのも変さに拍車をかける。その男も特にデュラハンと関係ないし。悪魔が持っている伝承とストーリー上の役目がズレてるってのは真4でよくあった。SJだと細かいネタまで伝承由来だったりして面白かったんだが。とはいえこれは本当に小ネタレベルの話なので本質ではない。

コウガサブロウ:これはかなり好評だったと思う。とにかくシルエットからかっこいい。伝承で蛇になってしまったという部分を反映して、全身に蛇の骨の意匠があるほか、よく見ると両腕は胴体と離れて浮遊していて、鱗のような模様と合わせて、胴体でも蛇を表している。さらに両腕がないことで蛇であることを表すというのは、金子デザインのタケミナカタでもやっていることで、タケミナカタとコウガサブロウは伝承上関連性があるというのをそれによって示していると思われる。パッと見のかっこよさと、伝承への忠実さと、それを斬新に表現するアイディア、さらに過去のメガテンへのリスペクトまでがすべてそろっている優等生。
あと、両腕がないタケミナカタっていうのはたぶん諸星大二郎暗黒神話がさらなる元ネタだと思う。金子先生が諸星作品好きっていうのは効いたことないけど、趣向からしても年代からしても影響を受けていて全くおかしくない。

テンカイ:霊的国防兵器たちのなかで唯一(確か)FINALにも登場。天海についてはそんなに詳しくないので伝承とのリンクはよくわからない。普通にいいデザインだと思う。

ケムトレイル:すごいパワーを感じるデザイン。個人的にかなり好き。ケムトレイルは現代日本に信仰している人がいるものなんで、信仰されているほど強い理論でいけば相当強いと思う(笑)。

エンシェントデイ:新しい種族:神霊の悪魔。聖書の「日の老いたる者(エンシェントオブデイ)」が元ネタ。ネタ的にはさらに古代宇宙飛行士説とか神の戦車とかも含ませているらしい。石像のような人体的な部分と幾何学的な立体が合わさってて面白い造形。これもかなり好き。小さい絵だと見えない中央部にあるUFOがチャームポイント。真4設定資料集を買う意義の一つはエンシェントデイのUFOを見ることである。

サナト:イメージは「全身にトーテムポールが付いてる邪教の千手観音」だそう。「永遠の若者」として「日の老いたる者」のエンシェントデイと対っていうのがおもしろくて好き。デザインも左右対称のエンシェントデイに対して非対称、浮いてるエンシェントデイに対して車輪があるなど対照的。これもなかなか好き。

ケンタウロス:外見自体はかっこいいのだけど、これがケンタウロス?と思ってしまうようなデザイン。実際、デザイナーは従来のケンタウロスらしくないものを目指したらしい。全体的なシルエット人型の様でいて、首から上が全く異なる面白いデザインではある。こういうの特撮では作りにくいだろうし、メガテンでこういうデザインが出ること自体はいい。だが、やっぱりこれをケンタウロスと言われるとやはり違和感がある……。デザインは本当に好きなのだけど。ついでに言うとこの頭部ってユニコーンっぽいけど、翼があるのはペガサスで、いろいろゴッチャになってる。あとこれもデザイナーサイドの問題じゃないんだけど、ゲーム中でケンタウロスは最弱悪魔なんだが、どう見ても強そうなんですごい違和感wあとなんで獣系じゃなく妖魔なんだろう。例えば、デザインの強さも合わせて、いろんな馬系の悪魔の要素を吸収したボス悪魔としてのケンタウロスとかにしたらこのデザインも映えてよかったんじゃないかなどと妄想。

メデューサ:おそらくかなり不評だったと思われる悪魔。ただ、不評の原因は顔に集中してると思う。顔が変わったFINALのメデューサは特になんも言われてない気がするし。実際、顔以外の要素はかなりかっこいいし、蛇ではなくて蛇の骸骨にしているなどのアレンジを加えながらもオーソドックスなメデューサ像に近い。

アスモデウス:有名悪魔だけあってデザインも王道にかっこいい。韮沢先生の本領発揮という感じ。文句なし。

ミチザネ:肉体の代わりに電気の体がある鎧武者といった感じでデザインはかっこいい。ただ、これはどちらかというと動いているところを見たかったかも。CGで電気の体が伸びながら腕だけが飛んでいくとか、絶対かっこいい。問題はあんまり菅原道真っぽくないところだろうか。雷要素はあるが、どう見ても文人ではなく武人。学問の神様っぽさはない。あと、ほとんどの霊的国防兵器に言えることだが、伝承的にあんまり国防しなさそう。日本由来ではあるのだが。いかにも国防しそうなのはヤマトタケルくらいか?個人的に霊的国防兵器になってると面白かったなと思ったのは愛国桃太郎ですw

ルシファー:これもわりと不評だったデザインだろうか。ルシファーというとルイ・サイファーのイメージが強すぎるのも原因だろう。ルシファーは作品を超えて同一人物みたいな風潮もあるし。まあ個人的にも不気味な凄みはあるけどかっこよくはないデザインかなと思う。伝承的にもどうつながってるのかいまいちわからないし。

マサカド:将門が東京を覆う岩盤になったというストーリーを反映している都合上、従来の将門とはかけ離れたデザイン。単品で見れば怪獣映画に出てきたらすごく盛り上がりそうないいデザインだと思う。まあ将門要素はほとんどない。あと、ストーリーの根本からの問題なんだけど、マサカドが岩盤になるってなんかよくわからん話だよな。

クエビコ:大地の豊穣神らしいいいデザイン。ただカカシ要素はない。デザイナーの言う通りカカシ要素あるとどうしてもギャグかホラーになるよな。問題としては、クエビコは知恵の神というイメージだったのでこのいかにも知性なさそうな地属性パワータイプっていうのは個人的にクエビコらしくはない。

ヤマトタケル:変身ヒーローのようでかっこいい良いデザイン。普通にしたら「卑弥呼さま~」になってしまう角髪がうまいことかっこよくつけられてる。全身の勾玉も違和感なく、正統派にかっこいい。

ケンジ:元ネタがない分自由にやれる良いデザイン。しかし元は人間だったはずなのにどう強化したらこうなるのか。真4は虚無エンドだとケンジが実質的なラスボスなので顔がラスボスでメガテン踏襲してるなとか考えてたけどそういう意図だったかは不明。

アスタロト:正統派にかっこいいと同時に、遠くから見ると大蛇が舌を出しているように見えるというだまし絵的面白さもあるナイスデザイン。アスタロトは女性魔王であってほしいという個人的な願望はあるがまあいいデザイン。

オモイカネ:オモイカネ、プルート、ヤソマガツヒは立体物が原型という珍しいパターン。どれもうまくいって絵やCGでは出ない味が出ていると思う。オモイカネは脳神経の塊が巻物を抱えているというイメージらしい。メガテンの日本神話の神は基本的に人型だったので完全に人型から離れているデザインはメガテン的には異端だがこれ単体ならいいデザイン。

プルート、Pアーミー:プルートはギリシア・ローマ神話の冥界の神だが、これは名前だけ同じのほぼオリジナルキャラと言っていいと思う。語源はむしろ放射性元素プルトニウムの方だと思うし。ヤバさが出てるいいデザインだし、Pアーミーも得体がしれなくてよい。砂漠の東京にはじめて来たときは動きとか謎さとか含めてまじでキモかったな~。原子炉のイメージらしいのは神が送り込んだ人類抹殺の兵器だというストーリーと合わせて微妙に違和感。原子炉というか原発って別に人類抹殺の道具じゃなくてむしろ人類の生活に役立てるための道具で、だからこそいろんな対立が起こるわけで。単純に兵器として扱うなら原子炉じゃなくて核兵器のイメージのほうが良かったんじゃないかなと。話変わるとヤマトも原発のことを言ってるんだと思うけど微妙。真4は311とか原発問題に一枚噛もうとして微妙にずれてる部分が多いようなイメージ。そういう意味では311的想像力がほとんどないFINALのほうが好み。

ヤソマガツヒ:みんな大好きヤソマガツヒ。グロイんだけどどこかコミカルな絶妙のバランス。CVの力も大きいが。

リリス、ミカエル、ラファエル、ガブリエル、ウリエルメルカバ雨宮慶太デザインの悪魔たち。これも不評が大きかったと思う。良いという意見もかなりあったが。やはり四大天使が従来のイメージと違いすぎる+それぞれの見分けがつかないというのが問題か。というかまあ今回雨宮デザインの悪魔は全部似たり寄ったりなところはある。同じ天使というモチーフで5つもデザインを作るのはなかなか難しのだろうなという感じ。

青の6号 感想メモ ゾーンダイクの思惑。相手の目を見て殴れ

人外アニメとして名高いミューティオさまを見るために見たんだが、ミューティオよりもキノのほうが好きになった。1000%CVゆかなのせいだ。プリキュアを全話視聴した人間はゆかなに説教をされると服従してしまうように改造されてしまうのだ。

ゾーンダイクの試練のクリア条件は、核兵器を使わずに直接会いに行ってゾーンダイクを殺すこと。ゾーンダイクは人類の誰かが自分に会いに来るように仕向け、来ないようなら人類が滅亡してもいいと考えていた。それと同時に、自分は狂人だから、直接会いに来て、人類と獣人の和解の可能性を感じさせてくれるような人間がいるなら、死んでもいい、死んだ方がいいとも思っていた。ともかく、直接会うことがゾーンダイクの理想。対話することがゾーンダイクの主張の要点だが、対話のためにはまず直接会って向き合わなければならない。物語の中では、人類と獣人がそれぞれ描写されたが、その二者が対話の席に着くことはない。物理的にどんなに近づいても、艦船を経由しての交戦というコミュニケーションのみがある。歴戦の戦士である青の6号の乗組員たちも、獣人と会ったことはない。それによって、速水とミューティオ、速水とベルグのシーンが例外として引き立つ。遠隔核攻撃の応酬を繰り広げていた二者が、最終的には銃も捨て、素手で向き合うという対比。

ベルグは指図ひとつで大量の人間を殺したが、速水を前にするとどんなに暴力を振るっても殺せなかった。キノは家族の仇であるゾーンダイクに引き金をひけなかった。速水は明るい所で人を殺したのが初めてだと震えた。クモを撃って沈めることはできても、それに乗っているミューティオの残骸を見ると動揺する。人は顔を見て人を殺すことはできない。人を自らの手で直接殺すことへの忌避感と、それを薄らげて効率的に殺す科学技術の対比が描かれる。

そういう意味じゃ、潜水艦アニメなのに潜水艦を批判するような視点で書かれている。でもまあ戦争アニメは反戦アニメも多いしそんなもんかな。タイトルにもなっている潜水艦の青の6号がそんなに印象に残らないんだよね。科学技術万歳、潜水艦すごいぜ、っていうアニメでは全くない。

戦う前に対話しましょうというポジティブだがお題目めいた方向だけではなく、だって直接殺すのは嫌でしょというネガティブ(消極的)に争いを回避する方法を書いている。むしろそちらの方がメインテーマかも。対話対話言ってるだけだと胡散臭いので、それを支えるために、だって殺すのは嫌でしょうというのを伏流でやる。

獣人と人間は海によって隔てられた。速水とミューティオは、直接会うことができるだろうか。

プリキュアオールスターズNew Stage みらいのともだち 感想メモ

映画「プリキュアオールスターズNew Stage みらいのともだち」を最速で見た当時のログ。

プリキュア映画のみならず全アニメ映画の中でもトップクラスに好きな作品です。

 

2012/3/17
ASNS最速上映観た。

やはりDXとは大きく違う。
巨大な敵とビームで押し合ったりする展開はなく、ドラマパートにかなりの尺が割かれてる。同じオールスターズでもDXとは別シリーズとして見た方がいい。
2回以上見るべき映画だと思った。DXでは恒例行事だった、プリキュアがこんなにたくさん!? も、全員集合で決めポーズも、一人一人のカットを映しながらのビームの打ち合いもない。そして、5以前のプリキュアは声無し出演。ストーリーは素晴らしいのだけど、その辺が当然あるものと思って観ると肩透かしを食らった感じがするかも。あと、1回目はモブ探しに忙しくてストーリーに集中できない不具合が発生する。エキストラ出演のみゆきさんに笑いを隠せない大友たち
プリキュアに取り囲まれるあゆみを見て十傑集裁判という言葉が脳裏に浮かんだ
ライトの使い方が斬新。歴代初のプリキュアをパワーアップさせないライト。プリキュア召喚機と、闇の中で道を作る道具。それもDXとの違い。
最初の恐竜フュージョン戦で、大量のプリキュアが観覧車の上に佇むシーンがかっこよすぎて笑う。
フーちゃんの一連の行動は実際ホラー映画めいている
友達のためにプリキュアを敵に回すって勢いとはいえあゆみちゃんマジ勇気アルペジオ
ピース「は、はじめまして……わたしたち最近プリキュアになった……」ミューズ「挨拶はあとにして!」ウルトラハッピー!
あゆみ視点で見るとややセカイ系っぽく感じた。「こんな街なくなっちゃえ」→本当になくなる、という流れ。
あゆみはライトで変身するのかと思ってたけど違った。たしかに、ミラクルライトで変身するんじゃ「女の子は誰でもプリキュアになれる」じゃないからね。納得。
DXは最新作組が主人公っぽくはあったけど群像劇。NSはあゆみちゃんが主人公。
キュアエコー戦ってない。まあフーちゃんと話すのが目的だったからテーマ的に戦う必要性はないんだけど、だったら最後に出てきた子安フュージョンはなんだったんっていう。
友達を守りたいという優しさと勇気があれば、女の子は誰でもプリキュアになれる。

最速上映の待ち時間中の濃厚なプリキュア空間でニンジャスレイヤーを読んでいたせいで、「古代プリキュア文明」とか「プリキュアリアリティーショック」とかマッポーめいた単語が思いついて大変だった。アイエエエエ! プリキュア? プリキュアナンデ!?

 

2回目(2012/3/18)
フーちゃんに「会って話す」。響とみゆきはあゆみとぶつかったあと、「会って謝る」ためだけにあゆみを追いかけた。直接会って話すこともテーマの一つと思われる。
どんどん色が濁っていくフーちゃん。あゆみの心の状態の反映?
ハトプリ登場直前あたりで、犬の形になって襲い掛かってくるフュージョンの欠片は隣家の犬の影響?
フュージョンブラックホールによって一から作り出された存在ではなく、ああいう生命体で、ブラックホールの影響(黒い雫)を受けて、悪いフュージョン(子安フュージョン)になったのではないか。
子安フュージョンブラックホールの影響を受けたフュージョンで、本来はフーちゃんみたいな純粋な存在なのかも。フーちゃんが浄化した町見てたしかつぼみが「これがフュージョンの本来の姿」とか言ってたし。
DX2のボトムも、海底に住んでいた謎生物が、ブラックホールの影響(冒頭に出てくる黒い雫)を受けて、ボトムになってのではと考えていた。それなら1000年レインボージュエルを狙っていたっていうのとボスの怨念で生まれたブラックホールによって生み出されたっていうのが矛盾しないし。
サニー「黙っていたら分からない」「もっと大きい声で、何度でも言えばいい」
エコーが闘わない件について。ミューズ「強いからプリキュアになったんじゃなくて、大切な人を守りたいからプリキュアになった」。つまり、戦うことはプリキュアの必須条件ではなくて、誰か、あるいは何かを守ることがプリキュアたる条件。闘わずに守ることができるのなら闘わなくてもプリキュアたりえる。
ゲームは一日一時間。なぜか高橋名人
プリキュア関係者がテレビゲームする描写って少ないよね。亮太がやってたくらい?

プリパラの魅力と「ラスボス」

このブログの実質ひとつめの記事なので比較的ととのってる文章を載せます。2014年より稼働中のアーケードカードゲーム連動アニメ、プリパラの魅力と「ラスボス」についてです。

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説明はウィキペたんにまかせた。

プリパラ - Wikipedia

プリパラの魅力は、アニメとしては変な言い方だけど、読み進めさせる力が強いことだと思います。

1話単位では、『ミルキィホームズ』で鳴らした森脇ふでやすコンビの次々畳み掛けられるスラップスティックカオスギャグでたるむことなく画面に釘付けになれる。それに合わせて登場人物も全員相当「濃い」。しかし、そうすると下手すれば単なる「一発ネタキャラ」になってしまいそうな所を、作品テーマに合った個性の持ち主として描く手腕もすごい。

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複数話にまたがるストーリーに関しては、各クールが比較的独立しているところが特徴的。わりと意図的にクールごとに趣向が少しずつ変わっていきます。そのクール毎にテーマを体現した「ラスボス」(自分で勝手に言ってる言葉なんで後で説明します)がいることによってストーリーが盛り上がり、各クールで少しずつ雰囲気が違うので飽きがこない。

そしてもちろん高品質なCGダンス。

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そういうわけで、1話1話はギャグアニメ+CGダンスとして見て、キャラクターを追っていくうちに、クール毎のストーリーの盛り上がりにもハマれる。女児アニメとしてはコンパクトな3クールの中に、そういう完成度の高さがあるのがプリパラです。女児アニメ初心者の人にもおすすめ。

 

各クールごとに見ていくと、1クール目は、主人公のらぁらがプリパラに出会う所から、プリパラの世界を紹介しつつ、みれぃとのライブを重ねて、第1クールの「ラスボス」である人気アイドルのそふぃに近づいていく。

2クール目は、そふぃも加えてついにプリパラの基本となる3人チームが結成。ライバルチームであるドレッシングパフェが登場し、切磋琢磨が描かれる。その中でプリパラを禁止している2クール目の「ラスボス」大神田グロリア校長の背景が描かれはじめる。

3クール目は、ドレッシングパフェとの合同チームとなり、敵なしと思われたところにプリパラ世界から生まれたボーカルドールであるファルルが登場し、圧倒的な実力を見せつけます。プリパラ第1期のラスボスにふさわしい存在感です。ファルルへの挑戦がクール中盤までの原動力になります。クール後半、らぁらたちはファルルと友達になり、ライブで勝利します。しかし、プリパラ界で孤高のトップであるべきボーカルドールであるファルルは、友達とプリチケをパキったという事態に論理矛盾を起こし、停止(死)してしまう。

 

で、自分が勝手に言っているクールごとの「ラスボス」の話です。前述のとおり、私が言っているのは、1クールのそふぃ、2クールの校長、3クールのファルルのことです。この3人のエピソードは各クールの最後あたりに来ているので、見ている方なら言わんとしていることはだいたいわかってもらえると思います。

しかし、この3人にはそれだけではない共通点があると思っています。

プリパラを辞めてしまいそうなそふぃ、既にプリパラを辞めてしまっている校長、プリパラのシステムにより死んでしまうファルル。

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プリパラ各クールの「ラスボス」はプリパラに肯定的、プリパラに祝福された者が相転移して、プリパラに否定的、プリパラに呪縛された者になった存在と見ることができます。それを元に戻す物語がアニメプリパラの大きなテーマの一つではないかと思っています。

プリパラ+(プラス)とプリパラ-(マイナス)として模式的にあらわすとこんな感じです。

そふぃ=人気アイドル/+ 自己嫌悪/-
校長=プリパラの思い出/+ プリパラへの怨嗟/-
ファルル=プリパラに選ばれたもの/+ 死/-

物語を作るうえでの機能としてこれを考えると、プリリズなどと比べて、基本的に敵役悪役を出さないプリパラの作風において、プリパラ-によってストーリーに適度な緊張感が生まれます。さらに、違った形のプリパラ‐がプリパラ+に戻るところをクールごとに反復して描くことによって、物語の舞台となるプリパラについて、根幹はぶれず、なおかつ様々な面から掘り下げられています。機能的だし、見ている間はそれを気づかせない。

 

やっぱりものすごいカオスな話のようでいて、完成度も高い。それがプリパラの魅力です。ぽあーん。

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(主に一期の話だったのであじみ先生は出せなかった)