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ニィタの日記

アニメ、漫画、ボードゲームなど。Twitter:@niita0119

青の6号 感想メモ ゾーンダイクの思惑。相手の目を見て殴れ

アニメ 青の6号

人外アニメとして名高いミューティオさまを見るために見たんだが、ミューティオよりもキノのほうが好きになった。1000%CVゆかなのせいだ。プリキュアを全話視聴した人間はゆかなに説教をされると服従してしまうように改造されてしまうのだ。

ゾーンダイクの試練のクリア条件は、核兵器を使わずに直接会いに行ってゾーンダイクを殺すこと。ゾーンダイクは人類の誰かが自分に会いに来るように仕向け、来ないようなら人類が滅亡してもいいと考えていた。それと同時に、自分は狂人だから、直接会いに来て、人類と獣人の和解の可能性を感じさせてくれるような人間がいるなら、死んでもいい、死んだ方がいいとも思っていた。ともかく、直接会うことがゾーンダイクの理想。対話することがゾーンダイクの主張の要点だが、対話のためにはまず直接会って向き合わなければならない。物語の中では、人類と獣人がそれぞれ描写されたが、その二者が対話の席に着くことはない。物理的にどんなに近づいても、艦船を経由しての交戦というコミュニケーションのみがある。歴戦の戦士である青の6号の乗組員たちも、獣人と会ったことはない。それによって、速水とミューティオ、速水とベルグのシーンが例外として引き立つ。遠隔核攻撃の応酬を繰り広げていた二者が、最終的には銃も捨て、素手で向き合うという対比。

ベルグは指図ひとつで大量の人間を殺したが、速水を前にするとどんなに暴力を振るっても殺せなかった。キノは家族の仇であるゾーンダイクに引き金をひけなかった。速水は明るい所で人を殺したのが初めてだと震えた。クモを撃って沈めることはできても、それに乗っているミューティオの残骸を見ると動揺する。人は顔を見て人を殺すことはできない。人を自らの手で直接殺すことへの忌避感と、それを薄らげて効率的に殺す科学技術の対比が描かれる。

そういう意味じゃ、潜水艦アニメなのに潜水艦を批判するような視点で書かれている。でもまあ戦争アニメは反戦アニメも多いしそんなもんかな。タイトルにもなっている潜水艦の青の6号がそんなに印象に残らないんだよね。科学技術万歳、潜水艦すごいぜ、っていうアニメでは全くない。

戦う前に対話しましょうというポジティブだがお題目めいた方向だけではなく、だって直接殺すのは嫌でしょというネガティブ(消極的)に争いを回避する方法を書いている。むしろそちらの方がメインテーマかも。対話対話言ってるだけだと胡散臭いので、それを支えるために、だって殺すのは嫌でしょうというのを伏流でやる。

獣人と人間は海によって隔てられた。速水とミューティオは、直接会うことができるだろうか。