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ニィタの日記

アニメ、漫画、ボードゲームなど。Twitter:@niita0119

プリティーリズム・レインボーライブ 第1話、第2話

アニメ プリティーリズム

プリティーリズム・レインボーライブ 第1話「私はなる!店長にな~る!」

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「プリズムの輝きだあ!」

「夢がやって来た!」

あらすじ:中学2年生の「彩瀬なる」は、学校の課題の職業体験のため、ショップ「プリズムストーン」の中学生店長の採用試験を受ける。試験の一環として苦手な「プリズムショー」をすることになるなるだったが、不思議な少女の声に従い、音楽に身を任せると、自分でも予想していなかったほどに上手く踊ることができた。さらに、その声の少女がプリズムショーに乱入、史上1人しか成し遂げていないはずの「4連続ジャンプ」を飛ぶ。その様子を見た、何かを知るプリズムストーンのオーナーは、なるを店長として採用するのだった。

記念すべきRL第1話。第1話だけあって世界観と主人公(の一人)である彩瀬なるの紹介に大きくリソースを割いているお話。しかし、過度に説明的にならないよう話としての面白さや、セールスポイントであるダンスへの盛り上げにも重点を置き、メインキャラクターも全員登場させる、と様々なことをこなした上で完成度の高い、実に良い「第1話」だと思います。まあこれは自分が最後まで見ているから贔屓目で見ているところもありますが。

また、2週目以降としては、最終話とリンクしている点が多いのもポイントです。りんねちゃんが「Gift」をハミングするところから始まるもんだから、いきなりね、涙腺にね……。

ひとまず、ハピなる店長なるちゃんのキャラ立てという面から見ていきます。話の前半では、プリズムショーについてや自分のことについて、かなり頻繁に店長のナレーションが入ってきます。やや説明的すぎるきらいもありますが、第1話の世界観説明だから仕方ない面もあるでしょう。面接がはじまって、ストーリーが動き出したくらいからはナレーションも減って自然な流れになります。

前述のナレーションだけでなく、画と会話での情報として、家族は両親ともに健在で関係も良好、家庭はわりと裕福そうであること、学校では目立つポジションにいるわけではないが浮いているということもないこと(学級委員でクラスの中心的存在のあん、一匹狼ないととの対比)、楽天的で夢見がちな性格、そして「音が色として見える」という能力などについて、重点的に書かれています。

店長のキャラ立てについて、今回見て気づいたのは、店長の音楽が色になって見える能力が、店長を2度救っているし、コウジとりんねとの縁のきっかけになっているということ。RLのメイン6人が音楽に関して共感覚的な能力を持っている(なるは色、あんは味、いとは熱、わかなは風、おとはは香り、べるは愛)という設定は割りと死に設定で、実際後半はあんまり触れられないし、そもそもそこまで重要な設定ではないんじゃないのと思っていたんですが、見直してみて、序盤の物語のひっかかりというかドライブをかけるポイントになっているのではと思ったわけです。まず、店長がいとちゃんに怒られてヘコんでるところでコウジの歌を聞いて、それを共感覚で「プリズムの輝き」と表現したことでラブリンが生まれて、ラブリンのおかげでショーの衣装が用意できた。そして、ショーが始まったあと、「音をよく聞いて」というりんねちゃんのアドバイスを受けて、音を色に変えて考えたことでダンスを踊れた。共感覚の能力のおかげで中学生店長の試験にパスでき、さらにそんな店長にとってのラッキーのきっかけになった「コウジ」と「りんね」が店長にとって重要な存在になっていくという伏線というか予告になっているのでは、ということ。こういうものを、口で説明するのではなく、ストーリーの構造のなかでやっている(まあ深読みかもしれないけど)のが巧みだ。

要するに、自分の能力による成功体験という、人間にとって根本的に気持ち良いものをあんまり強調はせずにさらりと描いて、それを目玉であるダンスシーンにつなげている。店長の成功の積み重ねがダンスにつながることによって、ダンスが価値あるものだという風に盛り上げていく。

ただ、この能力をきっかけに知り合えたコウジとりんねは、ふたりとも物語のなかで店長と最終的には別れている(コウジはいとちゃんと付き合うことになり、りんねちゃんはプリズムワールドに帰る)というのも示唆的。例えば50話のプリズムの輝きが失われた状態で、何回無様に転んでも立ち上がって踊ったように、上手く踊る能力ではなく、踊りを通してなにかを伝える、成し遂げることが重視されるように、この1話だけでなく、シリーズを通して見れば、能力はあくまできっかけにすぎないから、それ以上のものを探さなくてはいけない、というテーマを読むこともできるかもしれない。それなら、いわば超能力である共感覚の設定がフェードアウトしていったのも納得できる。能力を持っているから彼女たちが主人公なのではなく、それ以上の何かを見つけようとしたから主人公なんだよ、と。

それと、店長の性格を見せる演出のなかで面白いなと思ったのは、面接の描写。べる様と店長の、面接官であるオーナーとクーの同じ問いに対する受け答えがきれいな対比になっている。完璧な答えを返し続けるべる様に対して、夢見がちでこいつ大丈夫かみたいな感じの店長。メインでキャラ立てさせたい店長だけでなく、べる様も、二人を同時に効果的にキャラ立てさせている。ついでに言えば、この時点のべる様は、自分の個性を出したべる様ではなく、絵に描いたような、非現実的なほどの優等生(中学生で4言語話者……)として振る舞っていたころのべる様であって、これも伝説的な24話~25話の挫折の伏線にもなっている。

そして、2周目だからこそわかるのが、第1話と最終話の対比。物語当初の店長は、明るくポジティブで、最終話でもそう変わってないようにも見えるが、この時点のポジティブさはただ単に人生経験がなくて辛い思いをしたことないからっていうフワフワして危なっかしいところもあるポジティブな感じだと思う(やたら踊る影絵)。これに対する最終話の店長はいろいろなことを、本当にいろいろなことを乗り越えてきた、悲しくてもポジティブな、強い人になれていたと思う。これは少し後だけど、ヒロ様にしてもらった元気づけを、ヒロ様にしてあげるという対比もきれい。

それと、本当にすごい最終話とのリンクといえば、面接で夢を聞かれて、「プリズムストーンの店長になること」と答えたら、「じゃあ面接受かったらそこで夢は終わりなの!?」とキレ気味にモモガッパに詰問されるところ。そもそも店長はショップの店長だけでなく、いろんな夢を言ってるし、前の晩は「ディアクラウンのようなお店の店長になりたい」って言ってたのに面接の時は「このお店の店長になることです!」って言ってるし。嘘ではないんだけど、軽いのだよ。これを受けて、最終話では「ディアクラウン」の方の店長になるが、1年かけて成長した店長の夢は、当然そこで「終わってない」。ほんとスゲーな。1話と最終話でここまできれいにつながってるとは。

まとめれば、細かいことは気にせず、とにかくまずは店長のキャラを立て、後半入ってからはダンスに向けて成功を積み重ねて盛り上げていって、そして高品質CGダンスをぶつける、という、これまでプリリズで培ってきたダンスの力をフルに生かした構成だと思う。ダンスの余韻を残したまま、次も見たいと思わせる。

その他の小ネタ 

  • やっぱり店長の声すげー
  • ピコック先生「今度はどこへ行くのじゃ?」りんねちゃんは既にいろんな所を旅してるんだな
  • 店長の部屋ほんと散らかってんな
  • 第一声が「†クロスレインボー†」の†クロス†さん
  • OPのボーイミーツガールにすでにジュネ様を見て泣くりんねという伏線というか予告というか
  • 店長んちの猫(ブルー)存在忘れてた
  • 裕福だよな店長んち
  • 騎士と姫。ぽえむさんの絵本
  • 店長の最寄り駅「虹立駅」は旧国立駅がモチーフ
  • 中2なんだよな店長
  • 大人っぽいレディになる店長。最終話……
  • いとちゃんはただ話しかけただけではまともな反応をする
  • 「夢がやって来た!」というセリフだけでGiftを思い出して泣く。夢がどんな姿で~
  • おとちゃん!!!!!
  • やっぱりべる様声違うwww
  • 1話だとハピレよりベルロの方がキャラ立ってるな
  • 心はでっかい太平洋!
  • なんでもかわいくデコっちゃう。エナジャイズするのが店長
  • べる様、店長は暇つぶしとは言ってるけど、面接での受け答えでディアクラウン=ジュネを超えたいという野心がちょっと見える。まあこの時点では自分から思っているのではなく仁に言われてるのだろうけど。
  • ライブに反応するいとちゃん
  • 第1話は成功体験から、というのはADやキンプリでも踏襲されてる。初回から失敗してたみあ様というかDMFはやはり異端。

プリティーリズム・レインボーライブ 第2話「あんにお任せ!ポップンスイーツ」

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「スイーツはあんにお任せ!」

あらすじ:晴れてプリズムストーンの店長をすることになったなるだったが、店長業初日からオーナーに、「今日中に店で出す新作スイーツを作れ」という難題を突きつけられてしまう。一方、なるのクラスメイトの福原あんは、趣味のスイーツ作りをやめさせたがる、せんべい屋の父親に嫌気が差していた。ふとしたことから家を飛び出したあんは、プリズムストーンにたどり着き、なるのスイーツ作りを手伝ううちに、プリズムストーンのスイーツ担当としてスカウトされる。スイーツ作りもプリズムショーも大好きなあんは喜んでスカウトに乗るのだった。

1話に相当パワーを使ってしまったので2話は抑えめで。

店長に続き、あんちゃんの紹介回と言えるお話です。プリズムショーも踊れなかった店長とは違い、わりとなんでもこなせる優等生タイプのあんは、能力不足ではなく、家族との関係の部分で葛藤させてドラマを作っています。その割には解決が対話ではなく、スマショの機能(ポップンは家ではしまっておけばいい)で済ませてしまうのがトリッキー。これは家族関係の軽視ではなく、むしろそういうものは1話だけでは描ききれないという判断なのだと思います。福原父は半ばステレオタイプなツンデレ頑固オヤジで、他の親世代キャラとの因縁もないので、描写にそこまで割かなくてもなあと個人的には思うんですが、いろんな親がいて、いろんな家庭があるんだよということを描写して世界に広がりを持たせるという意味では必要なキャラなのかなとも思います。一番親らしい親って感じもしますし。

その他の小ネタ

  • ギターに変身する生物(?)を「不思議」で済ませる店長
  • 店長が初めてデコったのが父にもらったギター。いい家族だ
  • 1話で本名呼びをしたのに続いていとちゃんのストーンを触ってしまう店長。後から見ると的確にいとちゃんの逆鱗に触れてる
  • そしてまたコウジの音楽に慰められるという反復。まだ顔も見せてないがコウジ登場への伏線と盛り上げ
  • 「スイーツ食べるぞ!」で孵化するポプン
  • スマホにメモする現代っ子な店長
  • クーさんいい人。いい大人
  • 店長とあんちゃんは「あなたは同じクラスの」っていうレベルの仲だったんだな
  • ケーキ奉行あん
  • 幸せの青い鳥、ポップン
  • 食べ物屋に生き物は飼えないという常識を大人がちゃんと言う
  • ペアとも同士は引かれ合う。もともと同じ生物だしな
  • べそかきながら作ったっておいしくならない。ハッピーじゃなきゃ
  • スイーツ作りは主にあんがやるが、最後に仕上げるのはデコるのが得意な店長。これであんに丸投げしているのではなく役割分担しているという印象になる
  • 店長とあんちゃんの身長差わりとすごい。店長なかなかちんちくりん。
  • ペアともはスマショの中に入れられるという設定は忘れてた